酵素がなければ、1分1秒も生きることができません

「酵素」は私たちの健康を守るうえで大切で、スリムな体を手に入れるためにも欠かせない存在です。 ここでは「酵素とは何か」を、さらにわかりやすく説明していきましょう。


私が酵素栄養学を治療に取り入れ始めた1990年代は、まだ「酵素」という言葉は一般にはほとんど知られていませんでした。洗剤や歯磨き粉に含まれる、「汚れをよく落とす成分」くらいの認知度しかなかったのではないでしょうか? しかしここ数年、酵素がもつ力は多くの方に知れわたることとなり、酵素を取り入れたダイエット法や健康法の紹介が頻繁にされるようになってきました。 酵素は自然界の生きとし生けるものすべてに存在する物質ですが、私が特に皆さんに注目していただきたいのが、「私たちの体の中にある酵素」のことです。 地球上に存在するすべての生物は、酵素ならびにDNAから成っています。酵素はアミノ酸を核とした生命力のある物質で、大きさはわずか5~&ナノメートル(1ナノメール=1ミリの100万分の1)しかありません。 そのため顕微鏡で見ることもできず、長年酵素の存在や役割が研究されることがなかったというわけです。


そんな酵素にスポットライトを当てて、世界で最初に酵素栄養学の理論を打ち立てたのが、アメリカのエドワード・ハウエル博士です。 「私はこのハウエル博士の著書と出合い、酵素の素晴らしい効能に着目し、治療に取り入れるようになりました。 酵素をひと言で説明すると「体の中で起こる生化学的反応を促進する、生命力をもった物質(触媒)」。 つまり、酵素の存在なしでは、息をすることも、まぶたを閉じることも、手足を動かすことも、臓器の運動も、人と会話することも、笑ったり泣いたりすることもできないというわけです。


酵素は毎日私たちの体の中で起こる、100万もの反応に関与しています。人間の体は、継続的な100万の異なった化学反応を行う、約100兆個の細胞から構成されています。 そして毎時間、100万の新しい細胞を作ります。これらの細胞が健康であるか否かは、体内でこれらを構築する栄養素や構成要素などによって決まってきます。 この細胞の再生をはじめ、私たちの体内ではいろんな種類の酵素が反応して、さまざまな生命活動を支えています。 酵素は頑固な職人のような性質をもっていて、1つの酵素はごく狭い範囲で1つの仕事しか絶対にしません。たとえばアミラーゼという消化酵素は炭水化物の消化だけを行い、他の栄養素の消化にはまったく関与していません。 最近の研究では、人間の体内には1万以上の異なった酵素が存在していて、タンパク質分解酵素だけでも9000以上が存在するといわれています。 各細胞にも3000以上の酵素が存在し、動脈内だけでも8種類、肝臓の細胞には少なくとも8種類の酵素が存在します。


そのため、ある仕事を行う酵素が欠乏したことによって、生命活動に支障をきたすことさえあります。 なかなか治らない病気の中には、酵素の欠損が原因とされるものもたくさんあるのです。 また酵素は、環境によって仕事をしなくなることがあります。温度は摂氏町~9度、中性に近いp6~8くらい、このような環境が酵素にとっては最適です。 酵素をより効率よく働かせるためには、適度な運動をして代謝を良くすることや、半身浴で身体を温めて、新陳代謝をアップさせることなどが効果的です。